正月休みがまぁまぁあったので、なんか本1冊読み切るか、と思い、「ふつうのLinuxプログラミング」を読んだ。
最近仕事上Linux上で動作するソフト開発に携わってるんだけど、自分がメインでがりがりコード書くわけではない1ものの、 Linuxプログラミングについてちゃんと勉強したことなかったのと、Linux特有のあれこれについてなんとなくはわかる、みたいな状況だったので、 ちょうどいいかなと思って手に取ってみた。
この本の対象読者は、本文の中に以下のように書いていて
- C言語の入門書は読んでいて、構造体とポインタぐらいはわかる
- Linuxでエディタが使える(エディタの種類は問わない)
- Linuxのコマンドラインを使ったことがあり、cd、ls、cat、lessなどの基本コマンドは知っている
まさに自分が求めているレベルにちょうど良かった。Linux入門書とかだと書いている内容が逆に簡単すぎたり、 Kernelの細かいことまで書いているレベルだとちょっと重すぎたり、なので。
内容は、linuxの各種コマンド(lsやらcatやら)をCで実装していきながらlinuxの仕組みについて学んでいき、最後には総仕上げとして HTTPサーバを作成していく、というもの。
ファイルディスクリプタの話であるとか、プロセスやシグナルに関する話であるとか、もやーっとした理解だったのを実際に動くコードで確かめつつ 理解できるので、個人的にはとてもよい本だった。なんとなくLinuxに触ってるけど、もう少し仕組みについて理解しておきたい、という人にはお勧めな本かと思う。 逆に、タイトルにある”プログラミング”についてはこれを読むだけじゃ結構辛くて、地道に他のソース読んだり難たりしていかないと大変かなという感想。
ちなみに第1版が出たのは10年以上前のようだが、つい最近(2017年9月)第2版が出て、ちょっと内容がアップデートされてるみたいなので、今なら読むのにちょうどいいのかな。
- ほんとはもっと書きたいんだけども [return]